【教会周辺】
京王線の調布駅から北へ1.2キロメートル程の所に調布教会、サレジオ修道会があります。
さらに北へ1キロメートル行くと、都立神代植物公園、深大寺があります。 近辺には昔から農家の
屋敷林 、人手の入っていない森も点在し、都内に比べれば武蔵野の面影を色濃く残しています。
【歴史】
★母体はサレジオ神学院
調布教会は、1950年にサレジオ修道会の神学院が現在の地に開設されたことにより、その母体
が生まれました。 同修道会の目的が青少年の教育にあることから、開設と同時にユースセンター
が設立され、そこに集まった子どもたちとその父母の間から洗礼を受ける人たちが出てきたの
です。 当時この小さな共同体は、喜多見教会の分教会としてはじめられました。1967年に
サレジオ修道会が東京教区から委託を受け喜多見教会から分かれ、小教区として調布教会が
誕生しました。
【現状】
★青少年教育を支援
同じ敷地内には、他にもドン・ボスコホール、野球・サッカー共用グラウンド、チマッティ記念聖堂、
チマッティ資料館があります。先のような目的と経緯があるため、調布教会では青少年教育の
支援活動が活発です。サレジオ会の神父、神学生と一緒に、サマーキャンプを最大の行事とする
日曜学校を運営し、また、バザ−をして手作りの工芸品、古着、加工食品などの売上収益を、
国内外の恵まれない子どもたちのための生活費、教育費の足しにしてもらっています。けっして
多い金額ではありませんが 、曽野綾子さんが紹介されている韓国の神父の 「人を助けるという
すばらしい喜びは、独り占めにしてはいけません。 多くの人たちから少しずつ助けをお願いしま
しょう。 」 という言葉を励みにして、活動を続けています。例年の行事となっているバザーは教会
の組織・各ボランティア活動グループ、ユースセンターを挙げての催しで、7月から準備を始め、
10月の最終日曜日に開催されます。この収益も同じ目的のために使われます。
★先駆者チマッティ神父の精神を受け継ぐ教会
サレジオ会の日本での布教活動の先駆者であるヴィンセンティオ・チマッティ神父は、1926年に
46歳で日本に来られました。師の持って生まれた比類ない優しさ、音楽の才能、出版事業、
邦人司祭の養成を通して多くの日本人を導かれました。 第二次世界大戦では、師が10年をかけ
て育てた若い日本人神学生・修道士を何人も戦地で失うという試練に見舞われ、その一人ひとり
のために師は涙を流されました。チマッティ神父に導かれサレジオ会の戦後の宣教は、子どもた
ちの救いを最優先として、戦災孤児を収容する学園や、中・高等学校を創設し、また新たに日本
人司祭を養成し 、出版事業も再興して、活動を軌道に乗せました。現在のサレジオ修道会と
調布教会を含む東京教区5教会の活動はこの延長線上にあります。師は1965年、86歳で聖徳
高い生涯を終え、神に召されました。 1991年、師の徳聖が認められ、聖座より尊者の称号が与え
られました。師のご遺体はチマッティ記念聖堂地下に安置されており、どなたでも訪れることが
できます。資料館を訪れて、師の遺徳を偲ぶこともできます。調布教会の信徒は、同じ敷地内に
このような模範を持つ喜びを力として、師に倣いながら信仰生活と宣教に励んでいます。
カトリック調布教会
創 立 : 1967年10月6日
主任司祭 : ピオトル ソ-リヒ 神父
住 所 : 〒182−0033
東京都調布市富士見町 3−21−12
T E L : 0424−82−3937
F A X : 0424−81−6339