教会ニュース巻頭言

〜教会ニュース発行時、更新予定〜

マリア様にお似合いの五月 2005年05月08日(日)

                                           藤 川 神 父

  調布教会とサレジオ神学院の玄関口に入ると、両手をひろげたマリア像が、訪れる人を迎え入れてくれます。私はひそかに、このマリア様を「サレジオの聖母」と呼んでいます。そして教会のそばには、やはり両手をひろげて歓迎しているマリアの像が立っています。このマリア様を、「調布教会の聖母」と呼んでいます。
  毎朝、私は、このマリア様の前にたたずんで、こう祈っています。「調布教会の聖母よ、この教会の信徒のために、祈って下さい。守り導いて下さい。神様からの祝福を取り次いでください」 そして、玄関口では、「サレジオの聖母よ、ここにやってくる子どもたち、その家族、神学院の一人一人のために祈ってください。守り導いて下さい。神様からの祝福を取り次いでください」と願っています。
  ここ、サレジオの庭は、今、花盛りです。次から次へと色とりどりのあざやかな花が咲き乱れています。枝ぶりのみごとな樹木が、しっとりとした緑の葉っぱを繁らせています。こうした季節にふさわしく、白いマリア像がひときわ、美しく清らかに輝いています。やはりマリア様には、この五月が良く似合います。教会は日本の春を想定して、五月を聖母月と定めたのではないかと勘ぐりたくなるくらいです。
  十字架上からイエスは、使徒ヨハネを通して、神の民である教会に、マリアを母として与えて下さいました。マリアは、それ以来、教会の母、私たちの母として、愛情あふれる思いをもって、私たちのために祈り、守り導いてくれています。
  聖なる母の愛につつまれて、愛されることの“ゆったり感”と“やすらぎ感”に身をゆだねてみたいと思います。そうすることによって、神様と隣人をまた愛してみようという、新たな意欲が心の底から生じてくるにちがいありません。
 


- Web Diary ver 1.26 -